発芽米とは何ですか?

発芽米は、文字どおり、米粒がちょっとだけ「発芽した」状態のお米です。玄米よりもおいしく、そして栄養価も豊富に含まれているため、健康食品としてブームになってきています。

「玄米」は栄養豊富だがおいしくない

通常の白米は、玄米から胚芽や皮などの茶色い糠(ぬか)が取り除かれ、精米されたまっ白の状態で出荷されます。一方、糠が付いたままのお米は玄米と呼ばれていますが、あまりおいしくはありません。

けれども、この玄米には栄養価が豊富に含まれており、健康食品としても人気があります。特に、ビタミンB1を中心として、その他のビタミン類やミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。

江戸時代以前まではこの玄米が中心でしたので、ビタミンB1を日常的に摂取することがきていましたが、精米された白米が普及してくるにつれ、ビタミン不足で脚気になる人が次第に増加してきました。

明治時代~昭和初期には脚気が流行しましたが、これは白米を食べる習慣ができたからだと言われています。玄米には栄養価が豊富に含まれているメリットはある一方、味がおいしくないというデメリットがあるのです。

■「発芽米」なら栄養価も高く、おいしい

けれども、玄米がちょっとだけ発芽した状態の「発芽米」なら、味も栄養価もよいというメリットがあり巷で人気になっています。

通常の玄米と比べると甘味があり、また、うまみ成分であるアミノ酸が増えることによっておいしく炊きあがります。加えて、茶色いぬかの皮もやわらかくなるので食べやすくなるのです。

けれども、玄米を発芽させて発芽米にするには管理に手間がかかりますので、価格が高めで、主に健康食品として流通しています。スーパーの白米と比べると割高になっておりますが、一度試してみるとよいかもしれません。