![]() 子どもたちのすこやかな健康づくりと、食に対する正しい知識を身につけてもらうため、各地で様々な取り組みが盛んに行われています。その中からいくつかの事例をご紹介いたします。 |
生徒の心と体の改善に寄与した完全米飯給食 <大塚氏>
![]() 長野県真田町(現・上田市)で米飯給食の推進に取り組んだのは平成4年の頃。当時市内の学校はいじめ、校内暴力といった生徒の問題行為が日常茶飯事でした。私はその原因の一つは、授業がつまらないせいだと考え、授業改善に着手しました。 さらに食生活の調査を実施。38%の生徒が朝ごはんを食べておらず、食べてきてもパンやウインナー類、ジュースしか口にしていないと知り、食事改革の必要性を感じました。肉系の多い偏った食事は“ドロドロ血”になりやすく、脳の回転の低下、集中力の低下、無気力につながると言われています。そこで、魚中心のメニューと魚にあう米飯給食の徹底を各方面に働きかけました。 しかし当初、保護者からは「給食費を払っているのだから好きなものを食べさせて」という反応。そこで、栄養士さんの協力のもと、試食会を開いて保護者に食べてもらいました。 そうしたところ、「おいしい」「栄養バランスがいい」と理解が深まり、週2回だった米飯給食を増やすことに成功し、現在は週5回の完全米飯給食が実現しています。 米飯給食の成果は顕著で、生徒たちの学力は飛躍的に向上。全国学力テストで各校とも平均より極めて高いレベルを維持しています。またここ数年、非行や不登校も激減しました。 |
米飯給食の実施回数を増やしていくために <西本氏>
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平成18年度の大阪府の米飯給食実施回数は週2.5回。全国平均2.9回(平成16年度調査)から比べると低いのですが、回数増加のニーズは高く、今も増加傾向にあります。回数増加を実現できた理由で一番多いのは「児童が米飯を好む」というもの。栄養職員の立場としては、米飯給食の回数をさらに増やしたいと思っています。というのも、魚、ひじき、切り干し大根、煮豆など、栄養バランスのとれたおかずは圧倒的にごはんに合う和食が多いのです。 生活習慣病の若年化を防ぐうえでも米飯給食が大事と考え、根気よく出し続けたところ、生徒たちは平気で食べるようになり、残菜も減りました。給食関係者をはじめ、生徒、保護者のみなさんがそれを理解し、声をあげていくことで、国や市町村の施策も変わっていくのではないかと思います。 |
日本の食文化を伝えるごはん <斎藤氏>
![]() 東京都日野市では、地元産の黒米を使った混ぜごはんなど、バラエティーに富んだ米飯給食を実施しています。米飯の時は、お箸の持ち方、食器の並べ方などマナー指導もできます。 ごはんにあうおかず、特に日本の伝統食を取り入れ、たくあんを校内で漬けたりもしています。最初は「くさい」と言っていた子どもたちですが、今では「おいしそうなにおい」と言ってくれるようになって、日本の食文化を伝えていくうえでもごはんは大切な食材だなと実感しています。 |
メニューが広がる米飯の魅力 <木氏>
![]() 神奈川県の学校給食の米は100%神奈川県産を使用しています。米飯給食では、行事食、伝統食を多く取り入れ、開校記念日には赤飯、春は豆ごはん、秋の収穫期には五穀米など、子どもたちが節目を実感できるような工夫をしています。 一つの素材からこうした様々なメニューが実現できるのが米飯の大きな魅力ではないでしょうか。また、自分で自分の健康を考え、食べ物を選ぶ力を養ってほしいとの思いから、小学校6年生にはバイキング給食の日を設けています。生徒のリクエストでおにぎりを出した学校もありました。 |
給食の献立作りを生徒と一緒に考える <山崎氏>
![]() 家庭科の授業がある小学校5、6年生には、毎年、給食の献立を提案してもらっています。興味深いのが、ほとんどの生徒が米飯を主とするメニューを提案してくることです。子どもなりにごはんが体にいいとわかっているんですね。 旬の素材を使った献立を考えてくる生徒も多く、私たちのほうが考えさせられます。集まったアイデアは、栄養バランスを整え、給食メニューに反映させています。自分たちが考えた献立が出ると、子どもたちはうれしそうに食べます。 |
親子の意識を高める「お弁当の日」 <竹下氏>
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香川県高松市の学校では、食育活動の一環として年間5回の「お弁当の日」を実施しています。条件は、買い物、料理、盛り付けなどを子ども一人でやること。当初は「包丁を持たせたことがないので無理」との親の意見が圧倒的でした。 しかし蓋を明けてみると、生徒たちは自分たちの作ったお弁当を自慢し合い「今度はもっといいお弁当を作るぞ」と奮起。親に「料理を教えて」と聞く子どもが増え、親も触発されて勉強を始めるという現象が起こりました。「お弁当の日」は、学校給食の素晴らしさを親子で身を持って実感できる機会にもなっています。 |






